親指さがし・・・5回目


 しっかりと見て来ましたよ。
 それにしても、回数を重ねるごとに、怖さが増して来てるのは何でだろう?
 やっぱり、音だろうな〜。怖い映画って何が怖いって音がかなり影響しますよね。
 映画館ならでは・・・って気がします。


 いや〜
 今日はとっても楽しかった。もうね〜喋り捲り。
 こんなに喋ったのって、久しぶりでした。はい。ありがとうございました。>私信


 さてさて・・・
 今日で多分見納めと言う事で、思いっきりネタバレしてます。
 何度か見ながらメモを取って来たのですが、それを繋ぎ合わせてダラダラ書いてます。
 ご注意下さい。



 私は原作を読んでないのですが・・・
 今回の映画に限っては、それが良かったのかなと思いました。
 原作とはかなりかけ離れているらしいので、映画を映画として楽しめましたから。


 由美子ちゃんのお母様が引越しをしているシーンから始まるこの映画・・・
 ここで、由美子ちゃんの机の引出しから出て来たと言う指輪をもらう武。
 お母様からもらったのに、後で、智彦には「もらったんだ、由美子から」と言っているのも
 複雑な心のうちを描いている様な気がします。
 そして、やはり後から明かされるのですけれど、ここで、お母様から、
 「もう忘れてね」と言われた武は「僕は忘れられません」と。
 娘がいなくなって8年の歳月が経ち、何とか前を向いて歩いて行こうと思っている母親。
 この母親の深い悲しみもこの映画のポイントなのでしょうね。


 そして・・・
 同窓会のシーン。くじを引いて、そこに書かれているテーブルに座るのですが
 何故か親指さがしをした時のメンバーが集まるんですよね。
 そのテーブルの番号が6番。親指さがしをしたのも6人。
 1つだけ空いている席は本当なら由美子ちゃんが座っているハズだったのかも・・・。
 その空いている席を見つめる残された5人。それぞれが親指さがしをした時の事を
 思い出しているのですが・・・。
 みんなどこかに何かが引っかかっているのでしょうが、ただの家出だと思いたい・・・
 思い込みたいと言う感じを受けました。
 そんな中、武だけは、親指さがしをした時に行った不思議な部屋に由美子は
 閉じ込められていると思っていて、もう1度みんなでやって欲しい・・・と訴えます。
 その時の口調がまるで小学生の様で・・・
 「もう1度由美子の為に一緒にやってくれたっていいだろう」
 この↑セリフなんですが、あ〜彼の中で時間が止まってるんだなぁ〜と思いました。
 渋々ですが、みんなでもう1度やる事になり・・・昔の体験が映像として流れます。
 その時の武の子役の子の恐怖に引きつった顔が武と本当に良く似ていてビックリ。
 どことな〜く似ている子を選ぶものですね〜。
 親指さがしをして、何処かの部屋にタイムスリップするのですが、もし帰りたくなったら
 その部屋にある1本のろうそくの火を消せば良いと由美子に教えられ、その回想シーンの
 最後に子供の頃の武がろうそくの火を消すのですが、その火と現実のノブが煙草を
 吸おうとしているライターの火がリンクされます。これは映像の上手さですね。
 何も起こらなかったと言う事で、ノブが「もう気が済んだだろう・・・」みたいな言葉を
 言い捨ててその場から去るのですが、そのノブを見つめる武の目には・・・
 私は憎しみが見えました。


 武のアルバイト先?のラジオ局のシーン・・・
 CDを探して来る様に電話が入り、エレベーターに乗って移動している最中に
 また、親指さがしをしていた時の映像に・・・
 「由美子がいなくなったらどうする?」と言われ、「探すよ」と言う武。
 やはりず〜〜〜っと武の心の中には探せなかったと言う後悔の念が・・・。
 突然、エレベーターが止まる。非常ボタンを押したりして何とか脱出。
 そこにあった鏡を見る目が何だか呪われている人の目みたいだった・・・。
 そんな時、また、今度はエレベーターの扉が開く。怖くなった武は非常階段へ・・・。
 階段を駆け下りる途中に右肩を掴まれる。その手の親指がない。
 武は階段を踏み外し、階段から落ちて気を失う。


 ノブが殺されるシーン・・・
 昔、由美子と一緒に遊んだ公園の前を通りかかると、一緒に乗ったブランコが
 揺れている。昔の記憶を懐かしむ様にブランコを見つめるノブ。
 そこに鈴の音が聞こえる。その音の先の公衆トイレへ向かうノブ。
 1つのドアが開いていてそこを覗くとドアが閉まる。
 ハァ−ハァ−と言う息遣いの後、硝子か鏡を割る音がするのですが、
 この息遣いが間違いなく武のものだと判断した私は最初に見た時ここで犯人が
 武だと言う事を確認しました。


 武の病院のシーン・・・
 智彦、ちえ、あやを病院に呼び出す武。
 そこへ、刑事さんがやって来て、ノブが死んだ事を知らせる。
 武はその犯人が由美子なんじゃないかと言う。呪われた由美子が犯人だと。
 ここでのセリフも小学生の様でした。そんなハズはないと自分も信じたいけれど
 自分の肩を叩いた手に親指がなかったんだと。その後のセリフ・・・
 「ちえも僕を信じてくれないの?」
 テレビのニュースでノブの親指がなかったと知ったあやは取り乱す。
 武がアルバイトしている放送局のHPに「親指さがしをしていなくなった子は
 大きくなったらかえって来る。その子の呪いをとかないと一緒に遊んだ子は 
 殺される」と言う書き込みをみて、あやは怯える。


 ちえと由美子ちゃんのお母様のシーン・・・
 由美子ちゃんのお家を訪ねたちえ。お母様に「ちえちゃんも忘れてね」と言われる。
 武は由美子ちゃんがいなくなったのは僕のせいだと、毎年由美子ちゃんが好きだった
 ひまわりを持って来てくれていたと。「僕は忘れられません」と言ってたと。
 その話を聞いて、ちえは、「私も昔母に辛い事は忘れなさいと言われた。そうすれば
 無かった事になるからと。でも、なかった事になんてならなかった・・・」と。
 ちえも深い心の闇を抱えているんだなぁ〜とここで思いました。
 彼女の闇は・・・何だったんだろう?


 由美子のお母様と別れたちえ・・・
 橋の上で武と逢う。橋の下で紙飛行機を作って遊ぶ子供達を見つめる武。
 一緒に由美子がいなくなった廃ホテルへ。「ダメなんだ俺、どうしても由美子の事忘れられない。
 必ず助けに行くって約束したのに・・・。徹底的に調べてみたいんだ。そうじゃないと
 進めないんだ、ここから。」
 廃ホテルの入り口から入ろうとすると肩の痛みが強くなる武。


 警察は・・・
 同窓会の時にノブと争っていた武もノブが殺された日に何者かに襲われて怪我をしているので
 同一犯と見て、捜査を進めるとの事。
 由美子がいなくなった時の担当と同じ刑事だったので、昔の事件との繋がりなども捜査。 

 
 武のアルバイト先のラジオ局に、「親指さがしの呪いはサキの呪い」と書かれたFAXが流れて来る。
  

 ちえが智彦を訪ね・・・
 由美子はあの時、みんなが手を離したら、ある場所に隠れると言っていたので
 親指さがしに参加していなかったんだと思うと告白。
 でも、智彦は確かに呪いとかって馬鹿げてると思うけれど、大人になるって色々な事を諦める事だと
 思っている。だからこそ、昔の様な気持ちでいる武を信じてみたい・・・と。


 ラジオ局に送られて来たFAXに書いてあるサキとは何者なのか・・・。
 サキが住んでいたと思われる、古い洋館を探し出した武はみんなを集め、智彦の運転で
 その洋館?別荘?へ向かう。
 かなり山奥で、細い道を歩いて行く4人。
 屋敷の中に入り、手分けして部屋を物色。2階のとある部屋に入った武は、机の引出しを開けて行く。
 4番目の引き出しに手をかけると、どう頑張っても開かない。するとまた右肩に激痛。
 武の悲鳴に気付いた4人は武がいた部屋へ・・・。智彦が4番目の引き出しに手をかけると・・・
 そこには何もなく、引出しもスムーズに開いた。
 その後、屋敷の中をくまなく捜した智彦が戻って来て何もなかったと・・・。
 屋敷の入り口に座り込む4人。
 そこへ謎の老人が・・・。その村に古くから住んでいる老人。
 サキの呪いの事を教えて欲しいとお願いするが、「呪いなんてものはない」と。
 その老人の息子らしい男性が武がアルバイトしているラジオ局の放送を聴いている。
 「サキはあの屋敷の一人娘だ。旅先で事業に失敗した父親と心中した。サキは幼い頃、
  事故で親指を無くした。サキの家は新参者だったので、親指が無いと言う事でよくいじめられていた。
  噂を聞きつけていろいろなヤツがやってくる。でもサキの呪いなんて最初からない。
  自分の中の闇を恐れてはいけない」と。


 帰ろうと、車に乗り込もうとした時にあやが、「こんな事なら同窓会なんて行かなければ
 良かった。由美子の事なんて忘れてたのに」と泣きじゃくる。
 それを見つめる武の目に・・・やはりここでも憎しみを感じました。
 

 病院の先生と刑事さんのシーン・・・
 先生が「本当に誰かに突き飛ばされたのなら警察に届けなさい」と言うと、武は、
 「全部自分が悪いんです。僕が助けられなかったから」と。
 それを聞いた刑事が8年もそんな事を考えているなんて普通はありえない・・・と。


 あやの自宅のシーン・・・
 昔のアルバムを見ていて、由美子が買ったばかりのタマゴっちを自分が隠した事を思い出す。
 夜、雨の中、昔、隠した木の根本を手で一生懸命に掘る。
 ごめんね、ごめんね・・・と言いながら。見つかってホッとしたのも束の間・・・
 背後から鈴の音が・・・。


 サキが父親と心中したホテルと言うのが、由美子がいなくなった廃ホテルだと言う武。
 とにかく探しに行くと言う事で智彦と2人でその廃ホテルへ向かう。
 

 警察では、親指さがし掲示板に書き込みをしているらしき人物を特定。
 画像解析の結果・・・それはやはり武。


 ちえは独自で調べ、サキが死んだのはあの屋敷だと言う事を突き止める。
 その事実を持ち、あの老人のもとへ。
 そこで、「親指さがしの呪いはサキの呪い」と書かれたメモを老人の息子が持っているのを見る。
 老人いわく、元々サキの母親は病弱だったが、あの屋敷に引っ越して来てしばらくすると、
 その母親が亡くなった。先は母親が恋しくて指しゃぶりをしていた。父親はそれが許せず、
 サキの親指を切り落として捨てた。でも、村人達は恐ろしかったので、父親がサキを虐待している事も
 何も言えなかったし、子供達がサキをいじめているのを見ても何も言えなかった。
 そんな頃、サキの親指をさがしたら願いが叶う・・・と言う事を誰かが言い出して、
 親指さがしと言う遊びが始まった。老人の息子は顔に大きなあざがあるのだが、
 そのあざを消して欲しいと思い、親指をさがしにこの屋敷に忍び込み、サキと父親が
 死んでいるのを発見。それ以来、息子は言葉を話さなくなった。
 それから誰からともなくサキの呪いだ・・・と言い始めた。
 ここには何もない。君達が呪いと呼んでいるのは当時見て見ぬフリをした村人達の罪悪感だ。
 自分の中の闇を見つめられない人間の弱さが作り出した幻想なんだ。みんなの持っている闇だ。


 その村から車で帰るちえ。
 当時を思い出し、由美子が隠れていると言っていた場所の扉を開けた時の気持ちを思い出す。
 「あの時、何が怖かったの?」このセリフ・・・私には意味がわからないです。
 ちえは何が怖かったんだろう。ちえはちえなりにずっと自分を責めて生きて来ているのは
 表情などから汲み取れるけれど、何故、ここに隠れるって言ってたんだと言う事を
 みんなに言えなかったんだろう?わからないな〜。


 携帯の留守番電話に・・・
 武からのメッセージが入っていた。あの廃ホテルに智彦と向かうとの事。
 ちえは老人の言葉を思い出し、武が呪われている事に気付く。
 急いでその廃ホテルへ向かうが、途中で渋滞に巻き込まれる。あまりに車が動かないので
 車を乗り捨て、走ってホテルへ向かうちえ。
 

 武はある部屋へ入ると、昔と同じ光景をそこで見る事になる。
 1番下の引出しを開けようと思った時、天井から血が・・・ここからは幾度となく
 テレビで流れているシーンです。


 ちえがホテルに到着。
 屋上まで駆け上がり、当時由美子が隠れていると言っていたダストシュートの扉を
 勇気を振り絞り開ける。すると、遠くから鈴の音が・・・。
 智彦と武を探す為、階段を下りるちえ。そこへ、狂気の目をした武が・・・。
 智彦は逃げろと言うがちえは逃げない。逃げられない。
 智彦に切りかかる武。傷つけられ、親指を切り落とされ気を失う智彦。
 「武くん、やめて。由美子は死んでるのよ」と言うが聞き入れない武。
 武器を持ち、ちえを追いかける。
 ホテルの一室に逃げ込みカギをかけ、へたり込むちえ。
 すると、何処からともなく鈴の音が聞こえる。部屋を探すと、そこにはダストシュートの
 ダクトが・・・。その中から鈴の音が聞こえる。
 武がドアを叩き壊し、入って来る。ちえは何とかそのダクトを壊して開けようとするが
 なかなか開かない。
 武がちえに対して武器を振りかざし、間一髪と言う所で、ダクトが開き・・・
 そこには由美子が・・・。


 武は「ごめんね」と。「約束守れなくてごめんね」と。「由美子の声聞いたのに」と。
 そこで、部屋にあった鏡を見て、自分のした事に気付く。
 「ちえ、みんな俺が・・・俺が全部やったの?」このセリフも小学生みたいでした。
 そのセリフに対して、ちえは何も言えず・・・。
 愛しそうに、大事そうに、まるで宝物を抱える様にダクトから由美子を抱いて
 床に降ろす武。すると由美子の体は・・・粉々に・・・。
 由美子の指から外れた指輪を広い、武は窓へ・・・。
 ちえが・・・「武くん!」と叫ぶが、本当に悲しく笑った武は「ごめん」と一言言い残し、
 窓の外へ・・・。
 その武が飛び降りた窓に吸い込まれる様にちえが・・・とその時、ちえの足首を
 しっかりと掴む手が。それは、気を失っていた智彦でした。
 「行っちゃダメだ!行くな!」と。それを聞いて、我に返ったちえは号泣。
 

 全てが終わり・・・・
 屋上のダストシュートの扉の前で、多分当時、そこを調べた時の写真を見る刑事。
 

 智彦と花を持ったちえが廃ホテルの入り口へ。
 昔、みんなで紙飛行機を折って遊んだ時の回想シーン。
 花を置き、「由美子、武くんが見つけてくれたよ」と。
 ちえが紙飛行機を飛ばす。澄み切った夏の空。雲がとても綺麗。
 

 エンドロールでは・・・
 武がひまわりの花束を持って由美子の家を尋ねるシーンの映像が流れていました。
 初日に撮ったと言うこのシーン。
 武の由美子に対する優しい表情がとても良く表現されていると感じました。    



 ・・・とまぁ、こんな感じでしょうか?
 あくまでも、私の感情もタップリ入ってますので、細かい部分は違うと思います。
 とりあえず、レポと言う事で・・・。
 感想はまた後ほど・・・(ってまだ書くのか(;^_^A)